中継録から書き起こしました。
後日正式な議事録が公表されますが、概ね以下のようなやりとりをしております。
図書館相武台分館について、気になる方は是非ご一読ください。
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【務川】
自由民主党相模原市議団の一員として、通告に従い、一般質問を行います。
まず初めに、図書館相武台分館に関して、今後の在り方にについて質問です。
「行財政構造改革プラン」で「廃止に向けた取組を実施する」とされた相武台分館ですが、存続を望む声を受け、地区のまちづくり会議などで、市と地域住民との対話を続けていることは承知しております。
しかしながら、そもそも「なぜ相武台分館の在り方を問わなければならないのか」といった議論の出発点については、私含め必ずしも広く市民に、正確に共有されていないように思います。議論の出発点を明確化し共通認識としなければ、今後の在り方については、市も、議会も、地域住民団体も、丁寧かつ建設的で、真に相武台分館の将来を想った検討はできないと考えます。
ここで伺います。
相武台分館の今後の在り方について、市の基本的計画ではどのように考えているのか伺います。
また、「廃止に向けた取組を実施する」とした理由と実施内容について伺います。
【市長】
公共施設マネジメント推進プランでは、相武台地区の人口減少や少子高齢化が進み、多くの公共施設が老朽化している状況を踏まえ、施設の複合化や多機能化、集約化を図り、必要な公共サービスの提供を目指すこととしています。
行財政構造改革プランでは、相武台分館については、建設から40年が経過していることに加え、相模大野図書館の建設や図書館ネットワークの充実が図られ、取り巻く状況が建設時とは変化したことから、廃止することとしました。
廃止にあたっては、学校や公民館などに図書室機能の確保を検討しています。
【務川】
次に図書機能の確保についてです。
相武台分館は、相武台の歴史をかたどった施設であり、多くの方の人生の1ページとなった地域のシンボルです。勿論、私も利用していますし、大切な思い出の残った施設です。
相武台分館の在り方を問うのであれば、「よりよい未来のために取り組む」意識で進めなければ、市民の理解は得られないものと考えます。
図書機能の確保や必要な機能等について今後検討するにあたり、市長はどのような意気込みで臨むのか伺います。
【市長】
公共施設は市民全体の資産であるという共通認識のもと、相武台分館が果たしてきた役割や歴史を大切にしつつ、社会のニーズや時代の変化に合わせた図書機能のあり方について、地域の皆様との対話を行いながら検討してまいります。
【務川】
図書館相武台分館の在り方については、議論の出発点として市長より答弁いただいた背景や課題があることは承知しました。また、図書室機能の確保を検討し、今後はその機能の在り方等を検討することについても承知しました。
人口減少や少子高齢化に関連しての質問です。過去30年間で相武台分館の貸出者数はどのように変化したのか伺います。
【生涯学習部長】
相武台分館の貸出者数は、30年前の平成5年度は、55,939人であったのに対し、直近の令和4年度は25,494人と減少傾向にあります。
【務川】
利用者がほぼ半減しているということで承知しました。推計ではこの先30年で相武台地区の人口は更に3割減少見込みあり、利用者数が更に減少することを懸念いたします。
続いて、図書室機能確保の場所に関連しての質問です。
市長はまちかど市長室で「場所に関しては、相武台公民館や、もえぎ台小学校の将来的な地域利用の中でも可能性を探っていきたい」と発言されていますが、相武台分館の移転があった場合、アクセス性というサービス水準への影響を確認するため、今後、各候補地へのアクセス性について住民の意向調査をすべきと考えますが、見解を伺います。
【生涯学習部長】
まちづくり会議における相武台分館の在り方を検討する専門部会でのご意見や地域の皆さまの声も伺いながら、アクセス性等の調査についても検討してまいります。
【務川】相武台分館が果たしてきた役割や歴史についてどのように認識しているか伺います。
【生涯学習部長】
相武台分館は、昭和54年の開館以来、多くの皆様に身近で親しみやすい学びの場として利用されているものと承知しています。
特にこどもや高齢者の皆様の利用が多く、調べものに関する相談、おはなし会等のこどもが本にふれあう機会の充実、近隣の学校との連携など、地域の生涯学習や情報の拠点としての役割を果たしてきたものと認識していおります。
【務川】
要望です。
今後、相武台分館は、より多くの利用者に使ってもらうことが重要と考えます。このための最適なサービスの在り方や場所については、相武台分館の強みやサービス水準が失われることのないよう配慮しながら複合化・多機能化等を検討するようお願いします。
具体的には、相武台分館の強みである子どもや高齢者の方の生涯学習の場や地域ボランティアの活動の場として機能の維持や「第2次相模原市図書館基本計画」における施策、例えば
・くつろいで読み聞かせができるスペースの確保や飲食のできるスペース
・先端技術を活用したサービス
など新しい特色をもった施策の検討や、
サービス水準維持のため、分館へのアクセス性向上が必要となった場合は
・グリーンスローモビリティや
・麻溝台・新磯野地区に今後立地する企業等による送迎バス運行の活用
など様々な方策の検討を願いします。
何より、市民にとって誇れる施設となるよう、引き続き地域住民との対話を進めながら未来志向で取り組むことを求めます。
以上。
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