ご通行のみなさま足早にご帰宅の中ご挨拶。
チラシを受け取ってくださる方も少なからずいらして感謝です。
この日手伝ってくれた友人が10年ぶりに同級生と再会する場面も。
駅立ちの良さはこういうところかもしれないですね。
【日々雑感】
<徒然草 第百四十段>
身死して財残ろる事は、智者のせざる処なり。よからぬ物蓄へ置きたるもつたなく、よき物は、心を止めけんとはかなし。こちたく多かる、まして口惜し。「我こそ得め」など言ふ者どもありて、跡に争ひたる、様あし。後は誰にと志す物あらば、生けらんうちにぞ譲るべき。
朝夕なくて叶はざらん物こそあらめ、その外は、何も持たでぞあらまほしき。
「遺産は残すべきでない」という徒然草の一節。
西洋古典でも度々登場する考え方ですが、相続税の由来になっているのはこうした思想なのだと思います。
ところで地元の大地主さんと話をすると、頻繁にでる話題は相続税や固定資産税の「べらぼうな高さ」です。
とある部落一番の大地主さんは相続税が払えなくて殆どの畑を売り払ったとか。
農地転用(せざるを得ない事情があります)して売り払った土地は大抵、分譲の戸建て住宅に変わって、部落外から若い子育て世帯が転入してくることになるのですが、
コロナ禍で自治会・町内会活動が停止してしまったこともあって、転入してきた世帯と旧来の世帯の交流は殆どないみたいです。
奢侈や世襲を抑制する意味での相続税や固定資産税ですが、
それが昨今ではコミュニティの性質を変える側面も持ち始めたということです。
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