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執筆者の写真慧 務川

図書館相武台分館についてのご意見をいただきました

更新日:2023年12月8日

図書館相武台分館については、地元の方からとあるSNSを通じて、ご意見をいただきました。 常日頃から図書館問題についてご関心をお持ちの方のご意見で、是非、今後の活動に参考として取り入れたい部分と、少し賛同しかねるご意見もあります。 こうしたご意見について、見解を相互に交換できるのはいいことですね。 以下、いただいたコメントについて、私なりの見解をこのブログで回答します。 まず、回答の前の大前提として、 「相武台地区に図書機能は無くさない。それは市にも確認して、確定していること。」という事実があります。 その上で、 是非、図書館相武台分館についてご関心のある方はご一読くださいませ。 ====== 【いただいたご意見】 確かに地域の子供達が大幅に減って、蔵書の少ない分館は、利用者が大幅に減少の一途だと思います。ただ相武台分館はこれまで40年以上ほぼ何ら手を打たれる事なく、ただ時を過ごしてきたわけで、それで行政がニーズがないと決めつけるのは少し違うと思います。 【ご回答①】 ご意見ありがとうございます。 ただ、私の一般質問のやりとりが分かりにくかったかもしれません。 「行政ニーズがないと決めつける」 この点は、誤解ではないでしょうか。 私は今の図書館相武台分館に行政ニーズは確かに存在すると考えています。実際に、今でも2万回以上の貸し出しが年間で行われていますし、その点を質疑でも確認しています。 しかし、行政ニーズは年々と縮小していることは明らかであり、相武台地区以外の「市全体の住民にとっての資産である公共施設」としての務めを今後果たせるのか、と問われれば、疑問を呈せざるを得ない状況である、という問題意識でいます。 だからこそ、今後も、相武台地区に図書(館or室)機能を確保していくには、縮小した行政ニーズを回復する方法を皆で考えなければならない。 そうしたことを問うたつもりですので、 私のつたない質疑のやりとりでは伝わり切らなかったこと申し訳ありませんが、どうか「行政ニーズがないと決めつけていない」ということ、ご理解いただきたいです。 また、「ただ相武台分館はこれまで40年以上ほぼ何ら手を打たれる事なく、ただ時を過ごしてきたわけで、」といったコメントをいただきました。 その通りでして、 何ら手を打たれなかったからこそ、今、「どうしたら行政ニーズ(利用者)を増やすことができるか」 を考える時期にあると考えます。 市も同じ意識でいるようです。 今回答弁でありましたが、「公共施設マネジメントプラン」や「行財政構造改革プラン」において論じているように、「複合化、多機能化、集約化」がその手段となり得ることを示唆しています。 【いただいたご意見②】 他の自治体と比較して相模原の図書館配置はどうなのかというような視点がないように思います。その視点がないまま、利用者が減少したから廃止というのはやはり少し早計ではないかと思います。 【ご回答②】 ご意見ありがとうございます。 その通りです。今回、利用者減を掘り下げて質問したため、質疑応答の主眼とならなかったこと、申し訳ありませんでした。 「相模原の図書館配置」については、 様々な関係者に取材をしましたところ、 「緑区・中央区・南区に一つの図書館を配置する」とすることが適切であるといった意見が最有力です(あくまで私が把握している限りにおいて)。 つまり、南区に「図書館が2つある」ことは適切でないという解釈です。 他方、私は南区だけに図書館が2つあってもよいと思っています。 ただし、 図書館という「市民全体の財産である公共施設」としての役割を果たしている時に限って。 という条件付きです。 さて、現状の図書館相武台分館は「市民全体の財産である公共施設」としての役割を果たしているかといえば、 私はそこが課題であると考えています。 ここは今後、内部データなどを市に公開してもらい、詳細な分析が必要と考えていますが、恐らく利用者の殆どは、分館の近隣住民である可能性が高いのではないでしょうか。 その理由は ・駐車場がないため、相武台地区以外の遠方の利用者が使えない構造になっていること ・相武台分館へ簡単にアクセスできる公共交通機関が限られること (・上記2点から、特に、相武台分館が得意とする児童書を利用したくても、幼児の親世帯が子供を連れていく動機が生じない構造になっていること) ・蔵書点数が少ないため、成人にとって利用ニーズが低いこと(統計でも確認できます) などが挙げられます。 本来、図書“館”である相武台分館は相武台地区以外の全市民(特に新磯、麻溝、相模台など近隣地区住民)にとって利用しやすい施設でなければなりません。 その条件を相武台分館は現状満たせていない可能性が高いのです。 このままでは、「緑区・中央区・南区に一つの図書館を配置する」とすることが適切であるといった意見に対して説得力ある反論ができない状況と考えます。 ただし、「他の自治体」では、図書館配置に「偏在性」を敢えて許容することで、人口が少なく、公共交通機関が充実していない地域の住民の行政ニーズを保障する考えを持っている自治体があるのか?その点を今後整理した上で、相武台地区の図書機能の在り方を考えるべきかと思います。 是非、「他自治体」の状況については私も調査を開始します。 【いただいたご意見③】 相模大野に出るにしても、オダサガや相武台前駅から遠く離れた住民もいますし、道路もどのルートにしても慢性的な渋滞ですし、特にご高齢の方が多い地域でもありますし、相模大野まで簡単には出られない住人の方もおられ、どこまでそういう住人の事を考えているのか、長らく相武台の住人をやっている者として疑問に思います。 【回答③】 ご意見ありがとうございます。 しかしながら、このご意見については、申し訳ありませんが、賛同しかねます。 なぜなら、 「新磯」「麻溝」「田名」「大沢」など他地区の方々にとっても同じ苦労があるからです。 つまり、なぜ「新磯分館」「麻溝分館」「田名分館」「大沢分館」はなくて「相武台分館」はあるのか? といった問に現状では回答ができないのです。 勿論、「グリーンパーク」が市に対して寄付した歴史的経緯があることは存じております。 しかし、「歴史的経緯」は当時の人口増時代、公共施設の新設が許容されやすい時代の理屈であって、人口減少が進む時代に今大事なことは、 ・「相武台分館」が「市民全体の資産である公共施設」としての機能を果たせているかどうか、 ・殆どは限られた近隣住民だけが利用しているということではなく、広域の利用者がいるかどうか ということです。 この機能を果たせていることを示すことが、「相武台分館」は存続すべきと主張するための重要な鍵となります。 【いただいたご意見④】 諸事情から個人的には相武台公民館への移転はやむを得ないと思います。(可能てあれば分館は残せればとは思いますが。)旧もえぎ台小では不便になる人が多くなると思いますが。 【回答④】 ご意見ありがとうございます。 諸事情といったものは気になるところですが、 私自身はもえぎ台小学校の跡地利用が最有力であると睨んでいます。 なぜなら、公民館に図書機能を持たせるスペースがないからです。 会議室を削減するとなれば、現在の多くの利用者の方が納得する必要がありますが、調整は難航するでしょう。 なお、相武台公民館も、もえぎ台小も、相武台駅前に近い住民であるほど、「不便になる」と思われます。 (一方で、グリーンパーク2-6街区の方や新磯野2,5丁目、相武台団地などにお住いの方は、特に変わらず、むしろ近くなってよいと感じる方もいるはずなので、一概に不便となるとは言えないと考えます。また新磯や麻溝、相模台の方にとっては、車でアクセスできる施設となった方がむしろ便利になると感じることでしょう) このため、「不便となる」方にとって、サービス水準が下がらないよう、「駐車場の確保」と「送迎バス」は必須と考えています。

また住民意向調査をして、どの地区の方が、どの人数だけ移行について不便になると感じるのか調査する必要があります。

この調査は、一般質問で市から「実施を検討する」と回答いただいております。

送迎バスなど移動手段については、一般質問の要望で市に伝えている通りです。 【いただいたご意見⑤】 分館は図書館でないにしても地域住民の憩いの場として残してほしいとは思います。そこは譲れない部分です。 【回答⑤】 ご意見ありがとうございます。 分館が仮に移動となった場合、残った施設は「公共施設長寿命化計画」によれば寿命が残り約40年の施設となります。 恐らく、今の分館に対して、私も含め、思い入れのある住民が最後まで利用するには十分の寿命です。 しかし市は公共施設再編の考えから、市が保有することは現状考えにくいとみています。 可能性が高いのはグリーンパークの自治会館になることです。 以上、様々いただいたご意見について、私なりの見解を申し上げました。 私自身、小学生時代、夏休みの自由学習やかいけつゾロリなどの児童書を借りに、中学の宿題の自習などのに、何度も足しげく通った施設です。 数年前は相模原市史などを借りました。今は2歳の娘の絵本を借りたり、たまにお話会も利用します。 本当に思い入れのある施設であり、 当初「行財政構造改革プラン」で廃止されたと知り、 「お金がないから相武台から図書館をなくすなんて!」と憤ったこともあります。 しかし、その思いから、入念に市の考えや過去の経緯を手繰っていきますと、 「お金がない理由だけで廃止」ではなく 「少子高齢化などの社会変化に合わせて、相武台分館の機能を複合化・多機能化・集約化を図って見直す必要がある」 「少なくとも相武台地区に図書機能は残ることは確定している」 ということでした。 今やらなければいけないことは、 実現が難しい「存続運動。現方針に対する徹底反対抗戦」を敷くことではなく、 未来を見据えて今のうち最大限の付加価値を勝ち得る方策を考えること。 であると思っています。 私の見解に至らない点もあるかもしれません。 図書館分館の機能についてはまだ2年ほど、意見集約の猶予があります。 今後とも、今回いただいたような建設的なご意見をお待ちしております。 是非、みんなでよい相武台分館の未来を形作っていきましょう。



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