ここ数年、気候変動の影響か、市内農作物のカメムシ被害が顕著になっています。
稲に穂が出る頃カメムシが穂を突いてしまうのです。
噛まれた箇所が黒く着色してしまい、1等米ができません。
味は変わりませんが、安い値段で取引される2等米、3等米になってしまいます。
昨年、当麻地区の水稲で1等米は殆ど収穫できませんでした。カメムシによる被害のためです。
今年は当麻地区用水組合長の声掛けにより、全18町歩の圃場のうち10町歩の圃場で
「ドローンによるカメムシ防止農薬散布」を実施することになりました。
多くの耕作者、地権者がいる中、ここまで多くの圃場でドローン使用の承諾が得られたことは春山組合長はじめ農協、関係者の皆様のお陰です。
今回地元のドローン運用事業を手掛けている「AIR WOLF」様のご協力により
約10町歩の農薬散布を3時間半ほどで完了。
農家さんによれば体感で20倍ほど効率が良いとのこと。
この結果は先日新磯地区の若手の耕作者さんにもお伝えしたところ、非常に魅力的との感想を述べられていました。
今後、相模原市でも農振農用地の保全と発展を続けるためには少ない人数で効率よくより大規模な圃場で農業を営む必要があります。
今回の当麻地区での取り組みは「新しい取組を導入するための合意・成功に向けて、どんな人がキーマンとなるのか」を学ぶ貴重な機会となりました。
今回の成功をヒントに
営農グループの立ち上げや、
農地集約、
設備投資による生産効率向上、
販路拡大など
ハードルが高くとも本質的な課題に取り組んでまいります。
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